向山連山



 福知山線に乗って、篠山口から各駅停車に乗り換えます。石生駅で下車して10分ほど歩きます。すると、水分れ公園があります。向山への登山口は、その公園から始まります。

  水分れ公園は、日本で一番標高の低い中央分水界があることから作られました。ここに降った雨は、日本海(由良川)と太平洋(加古川)に分かれます。現実の分水界は、ぜんぜんロマンチックじゃありません。普通の溝のように感じました。駐車場も整備されているし、資料館もあります。その日は、資料館が休みでした。綺麗なトイレも新設されていて、みんなで楽しめる場所として整備されていました。

  ここには、いそべ神社があります。二枚目の写真にある注連縄の貼られているのは、夫婦桧です。

   

 向山への登山ルートは、ここ水分れ公園登山口と観音堂登山口の二ヶ所あります。どちらもそれほど離れていません。地図で見ると、水分れ公園からのルートの方が大分登りが急なのですが、疲れたときに急斜面は危ないということで、そちらのほうから登りました。パンフレットには、「健脚向き」と書かれていましたが、標高591メートルの山なので、それほどきついとは思っていませんでした。珪石山(けいせきやま)までは、本当に急なのぼりで、トラロープに掴まったりして登りました。





 「日陰つつじ」は、その名前の通りに日陰のほうの斜面に咲いています。反対側には「三つ葉つつじ」がいっぱい咲いていましたけれど、「日陰つつじ」は見当たりません。ピンクと黄色を対比させて写真を撮りたくても、そのように並んで咲いている場所は、ほとんどありませんでした。

  

日陰つつじは、葉っぱが石楠花のように細くて少し丸まっているので、よく間違える人がいます。この木が、トンネルのようになっている部分があります。歩いていて本当に感激する場所です。日陰つつじの生えている場所は、足元に落ち葉がいっぱい積もっていて、気持ちのよい道です。

 

 展望所も随所にあります。このように書くと、整備された展望所があるようですけれど、ただ眺めがよい場所と言うだけです。これでもかと言うほど看板があるので、道に迷うことはありません。これは、一重に地元のかたがたが、持ち主さんにお願いして整備してくださっているからです。登山口の入り口には、どちらも鉄製の門がありました。いろいろな配慮のお陰で、気持ちよく楽しめる山になっています。

  写真の大半は、同行のN氏提供です。



HOME