小豆島


漁船  小豆島

  久しぶりに温泉へ行きたいという希望に添って、小豆島へ行ってきました。何処からフェリーに乗ろうかと色々と考えましたが、余り長距離を走ることなく乗れる場所として、姫路から乗りました。乗船時間は100分間でした。

  朝外を見ると庭がほんの少し白くなっていました。時折雪がちらつく中を姫路まで車を走らせました。フェリーの甲板上はとても寒かった。風が強くて長い時間居ることは出来ませんでした。

  ヤマヒサの醤油蔵の見学予約していたので、お昼を済ませるとすぐに訪れました。ヤマヒサは400年続く醤油蔵です。「少数精鋭の良品完成」を経営理念に掲げる会社です。共同購入会を通じて購入させていただいている旨を告げました。

  材料も国産大豆・国産小麦・天日製塩法のものとこだわっています。材料の袋を一つ一つ開けて見せてくれました。大きな杉樽が幾つもあって、色々な発酵過程の醤油が有りました。小さな蔵なので、醪(もろみ)を布袋に入れるのは手作業でした。

杉樽  もろみ入れ

  その後、重しをかけて醤油を搾ります。三度に分けて重しの重さを重くしていきます。丸大豆なので最後には油がたくさん浮いてくるそうです。その油はちゃんと引き取り手が居るそうです。最後に火入れをして、澄ましをして瓶詰めが行われます。ラベル貼りも手作業だそうです。

  生醤油の方が値段が高いのでその方が味も良いのかと伺いました。その方は火入れによって味が締まると言われました。70度以下の温度で40秒ぐらい火入れをするそうです。それ位では醤油の麹菌は死なないそうです。それで開封後は冷蔵庫へと書かれているわけが納得できました。

寒霞渓より  

  その後寒霞渓へと向かいました。お天気が良かったので眺望を楽しみにドライブしました。幾つか眺望を楽しめるポイントが有りました。ギリシャを意識した建物群にはがっかりしましたが、眺望は素敵でした。瀬戸内海は幾つも島があって、多島海美を楽しめます。

  寒霞渓には1億円の公衆トイレが有りました。維持管理は大変だろうけれど、とっても気持ちが良かった。紅葉の季節なら、人でいっぱいの所ですが、寒い平日とあっては、人も疎らでした。そこから少し離れた四方指展望台は抜群の眺望でした。ここからの眺めの為に登ってきたという感じでした。しばらく眺めに酔いしれました。

  その後は、一路ホテルを目指しました。チェックインすると、今丁度干潮で少し先の島の方へ歩いていけると言われました。日没頃までは潮は引いているから、歩いてみてはと言われました。部屋に入って荷物を置いてすぐに行ってみました。

  一生懸命何かを採っている人たちが居ました。海藻を採っているのかと思ったら、アサリだそうです。もっと早い時間に来た子供さんが、アサリを掘ったそうです。その成果が翌日のおみそ汁の中に有りました。翌朝も潮が引いていたので、結局潮の満ちている状態を見ることは有りませんでした。

エンジェルロード  干潟

干潟  エンジェルロード

  翌日は宝生院のシンパクを見ました。シンパクと言われますが、イブキまたはビャクシンです。シンパクとしては日本一大きな木です。大変大きな木でした。宝生院の裏山ではしきりにウグイスが鳴いていました。

シンパク  宝生院

  次に世界一狭い海峡とギネスブックに認定された土渕海峡をサッと見て、尾崎放哉記念館へと向かいました。自由律の俳人で、その最後を過ごした南郷庵を再建した建物が、尾崎放哉記念館です。俳句をなさる方が訪れると言うことです。放哉のお墓もすぐ近くにありました。その時気がついたのですが、島の方は毎日お墓参りをされるようで、真新しいお花が供えられたお墓がほとんどでした。

土淵海峡  本当に説明を見ないと海峡とはとても思えませんでした。

  下の写真は尾崎放哉記念館とそこにあった石碑です。

尾崎放哉記念館   石碑

  小豆島ふるさと村公社の道の駅に寄りました。そこの手延べそうめん館では、午後なら作業が行われていると言われました。化粧用のバージンオイルを、騙されたと思って試してみてと勧められて一瓶購入しました。使い心地はすごく良かったので、買って正解でした。手の荒れがみるみるうちに治ってきました。

  その後、三都半島を一周しました。道が細いけれど、離合は出来るようになっていました。先端の灯台まで行きました。その後、オリーブ館へ寄りました。そこには小豆島で一番最初に植えられたオリーブの木がありました。そこのレストランでパスタを頂きました。オリーブオイルの味を試してみたかったのです。好みに合わなかったので、購入しませんでした。ハンドクリームは大変気に入りましたが、食用のものは駄目でした。

  下の写真は三都半島の先端にある灯台とすもも、山桜の写真です。ミモザはオリーブ館のものです。

灯台  すもも

山桜  ミモザ

 二十四の瞳の分教所までは行きましたが、人で一杯だったので入るのは止めました。その帰りにマルキン醤油に寄りました。すごくシステム化された展示のための蔵を見学しました。そこでは味見の商品も置いていましたので、少し味見をしました。大きな蔵と小さな蔵の違いを感じることが出来ました。両方に寄って良かったと思いました。

  下の写真は左がヤマヒサの醤油蔵。右がマルキン醤油の蔵です。

ヤマヒサの醤油蔵  マルキン醤油

  帰りのフェリーは時間を決めていませんでした。3時30分のには乗れないだろうと思ったので、ゆっくりと走りました。でも乗り場に3時20分に着きました。まだ車が下船している状態でした。チケット売り場で尋ねたら、大丈夫だろうから切符を買ってくださいと言われました。急いで買って、順番を待ちました。ちゃんと乗れたのでホッと安心しました。

  姫路から播但道を通って帰りました。何とETCカードが使えません。出口で並ばなければならないので、割り切れない気持ちでした。宝塚の出口は、土曜日の夕方なのでとっても混雑していました。ETC専用レーンは二つとも中央に有ったので、そこへ行く道を普通車が塞いでいましたので、ETC車も苦労していました。マイカー族にとって、ETC車はまだ数が少ないと言うことがよく分かりました。ETCの使用を盛んに宣伝する割には、色々な不備が有るのだなと思いました。

  今回の小豆島は、醤油蔵とオリーブオイルを中心にして、後は景観の良いところを訪ねました。味覚としてのオリーブオイルは、まだまだ発展途上だと思いました。でも、長年培われた醤油の醸造技術は素晴らしいと思いました。もっと他の魅力有る蔵も訪れたかったのですが、時間と根気が有りませんでした。人情の厚い島素晴らしい島だと思いました。

                                        (2006.04.05 掲載)




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