篠山・柏原



  篠山の奥に山野草が見られる神社が有ると聞いて出かけました。公共交通機関を使うと大変不便な場所です。最初は電車で、二度目は車で行きました。車で行くと簡単に行けますけれど、電車に乗ったり歩いたりするとまた違うものを見ることも出来ました。

追手神社 千年樅

  まずは石生駅で下車して水分かれ公園へ行きました。嬉しいことに「オオルリ」を見ることが出来ました。この日は鳥をたくさん見ることが出来ました。最初の予定では石生駅まで戻って、柏原へ電車で向かうことになっていました。ところがお昼をとる場所を探すうちに、2.1キロ離れた年輪の里まで歩くことになりました。そこでお昼を食べていると、「シメ」がすぐ近くの木に止まってくれました。みんな大急ぎで双眼鏡を出して、「シメ」を観察しました。次に見たときにちゃんと区別が付くほど近かったので、本当に嬉しかった。その他にも「ウズラ」「カワラヒワ」が近くに飛んできました。広々とした公園のアチコチに色々な木が植えられているし、水場もあるので鳥もよく知っているのでしょう。

  年輪の里公園から柏原駅までは1時間かかりました。駅に着くとタクシーが三台止まっていたので、分乗して追手神社に向かいました。着いたときに運転手さんが「大山宮か」と呟きました。地元ではそう呼ばれていたのです。

  追手神社には千年樅が有ります。幹周りが7.8メートル有って、樅の木としては日本一の大きさです。すぐ側には夫婦銀杏の大木もあります。その神社の境内及びその付近に山野草が生えています。付近の皆さんが大切になさっているので、次々と色々な花が見られます。

ユキワリイチゲ ユキワリイチゲ

  3月の半ばに私たちが出かけたときは、セツブンソウが終わりかけで、ユキワリイチゲとアズマイチゲが咲き始めていました。10日後にはセツブンソウとセリバオウレンは終わっていました。もう少しするとイチリンソウ、ニリンソウが咲いてきます。上の写真は境内に咲いているユキワリイチゲです。少し盛り上がった土手の上にもたくさん咲いていました。

セリバオウレン  セリバオウレン  

セツブンソウ  セツブンソウ 

アズマイチゲ  アズマイチゲ

  上の写真はセリバオウレン、セツブンソウ、アズマイチゲです。小さな花なので上手く写すことが出来ませんでした。写真の上でカーソルをクリックすると大きくなります。

  大きなカメラを持った人たちももちろん詰めかけていました。二度目に出かけたときに近所の方が、写真家にとって貰ったと言って、素敵な写真を見せて下さいました。その方がセツブンソウと交換した、清住のカタクリもすぐ側に植えられていました。まだ葉っぱが出だしたところでした。

オニシバリ  

  このオニシバリはジンチョウゲの仲間です。香りもとっても良かった。

  山野草を見ながら歩いたときは、花に気をとられて歩いていたので神社からそんなに離れているとは思いませんでした。ところが舗装路を歩くと、意外なほど遠くて驚きました。

  バスの時間を過ぎてしまったので、タクシーを呼びました。ところが思っているよりも時間が掛りました。実は近くに追手神社がもう一つあったのです。「大山宮」と言えば違う方へ行くと言うことも有りませんでした。

  折角柏原へ来たのだからと、木の根橋と八幡宮を見学することにしました。ケヤキの根っこが橋のようになっている木の根橋は、その根の大きさに驚かされます。

木の根橋  八幡宮

長屋門

  最後の写真は長屋門です。柏原は織田家10代の城下町なので、曜日の選っては無料で案内してくださる方がいるようです。別の観点でもう一度訪れてみたいと思いました。

                          (2006.03.28 掲載)







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