鷲林寺からゴロゴロ岳
今回のコースは初めてなので、みんなわくわく気分で歩きました。その気持ちを祝福してくれるように、思いもかけないほど満開の桜が歓迎してくれました。苦楽園口から銀水橋までは交通量が多い道で嫌でしたが、そこからはとっても気持ちの良い道でした。何時もと違う道を辿ったので、目線が変わって面白く感じました。
ナワシログミの実も大きく膨らんでいました。口にした人は渋いと言っていました。一番目に付いたのはコバノミツバツツジの鮮やかな紫色でした。トンネルになるほどは咲いていませんでしたけれど、緑色の中で華やかに人目を惹いていました。ザイフリボク(采振り木)がひっそりと咲いていました。シデザクラとも言います。もう少しで北山緑化植物園というところでクロバイを見かけました。私の大好きな花ですが、まだ残念ながら蕾でした。大木になるのでなかなか手に取るようには見ることが出来ない木なので、ちょっぴりがっかりしました。
展望台からは尼崎辺りまで眺めることが出来るのですが、この時期は少し霞んでいました。展望台のすぐ側でミツバアケビとサンカクヅルが絡まっていました。
北山緑化公園に入ると、色々な桜のオンパレードでした。オオヤマザクラ、ササベザクラ、イトザクラ、 オオシマザクラなどそれぞれ微妙な違いを見せながら艶やかに咲き誇っていました。
北山ダムから鷲林寺、観音山を経てゴロゴロ岳までの山道は、適度なアップダウンがあって気持ちの良い道でした。鷲林寺の手前に13から14世紀に造られた花崗岩で出来ている七重の塔がありました。西宮市内では最古の石造遺品です。鷲林寺を過ぎると山々にタムシバが一面に見られる場所に出ました。周り中が真っ白く見えるほどたくさんの花を付けていました。
白とピンクの猩々袴が小さな花を付けていました。ゴロゴロ岳は565.6メートルの高さなので、語呂合わせでそう呼ばれているそうです。バス停までの道でシュンランも咲いていました。花盛りの春を満喫できました。
(2005.04.22 掲載)