シュラインロード



  3月の半ば過ぎだというのに、ケーブル駅に到着するとミゾレが降っていました。寒暖計は3度を指していました。説明、挨拶が終わってから、雨対策と寒さ対策をして出発しました。一番最初に観察するのは、いつものようにケヤマハンノキです。雄花の芽が大分ふくらんでいました。ゴルフ場の側でヒメカンアオイがひっそりと花を付けていました。

ヒメカンアオイ

  お天気が良くないし、他にお弁当を食べる場所がないので、早めに記念碑台で昼食を摂りました。この記念碑台には六甲山のハイキングコースを造ったグルーム氏の銅像があります。60回目の記念の観察会だったので、いつもより念入りな写真撮影をしました。

行者堂  

  シュラインロードは33体の祠が道のあちこちにあります。それで明治時代に山中に別荘を構えた外人によってシュラインロードと名付けられました。この道は江戸時代の間道の一つです。

  今年の春は2・3月の気温が低かったので、花はほとんど見ることが出来ませんでした。でも、そんな中でも芽吹きを目にすることが出来ました。下の写真はウグイスカグラとクロモジです。ネコヤナギも大分芽がふくらんでいました。ミヤマウズラは模様がしっかりと見られました。

ウグイスカグラ  クロモジ

ネコヤナギ  ミヤマウズラ

  シュラインロードは、渓谷美も味わうことの出来る道です。川の向こう側にはマンサクが満開でした。数本有るようで、双眼鏡で覗くと鮮やかな黄色が目に飛び込んできました。こんなに綺麗に咲いたときに出会ったのは初めてだとの事でした。

シュラインロード  シュラインロード

  唐櫃台にある山王神社には、立派なウラジロガシの群落があります。その他にも色々な樹木が有るのですが、経験豊富なみなさんでも、何の木かすぐに断定できないようでした。次回までには、色々と調査されることと思います。

(2005.04.04  掲載)



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