新緑の六甲
4月と5月に新緑の六甲を違った場所から楽しみました。紅葉谷は楓類の新緑とブナの新緑を、余すところなく楽しむ事が出来ました。六甲山にはブナが少しだけ残っています。その中でも大きな木が残っているのが紅葉谷です。高度の低いところはイヌブナ、比較的高度の高いところにはブナが有ります。どちらも緑の葉っぱを一面に広げてそれは素敵でした。
紅葉谷
春は多くの花が咲き誇って美しい季節です。山の中でも木々の花や小さな草の花がたくさん咲いていました。木の花も小さな草もその木で眺めないと目に留まりません。すごく目ざとい人たちに付いて歩くので、色んな花に目をやる事が出来ました。
アケビが枝もたわわに花を咲かせていました。スノキはピンクの小さな花を付けていました。
クロモジとオオカメノキも鮮やかに花を付けていました。
ニッコウネコノメソウとヤマネコノメソウ。ヤマルリソウのブルーはひときわ目を引きます。でも、大変小さいのでうっかりすると見落とします。
再度山
五月の中旬の布引の滝は雨上がりだったので、目を引くほど水量があふれていました。虹も架かっていて何だか嬉しくなりました。いつもの水道の栓を絞ったように流れる様子とは全然別物でした。布引貯水池が工事中で水がすべて流されているためでしょう。
この日はウツギ類がたくさん咲いていました。ウラジロウツギ、ヤブウツギ、ツクバネウツギ、コガクウツギなどが見られました。
高いところに咲いているので、うっかりシナアブラギリを見落とすところでした。
あまり目立たないイヌザクラがひっそりと咲いていました。私の大好きなウワミズザクラと似ていますが、花の付け根に葉がありません。ササバギンランは、下向いてひっそりと咲いていました。日陰の暗いところに咲くようです。
紅葉谷は朝まで雨が降っていました。再度山は前日に大雨が降りました。でも、私たちが歩く頃は雨も上がって、きれいに洗われた葉や花を見せてくれました。(2004.5.19 掲載)