摩耶山から植物園


ヤマボウシ遠景

  今年の6月の例会は入梅直後でした。前日は場所によってたくさん雨が降りました。摩耶山から神戸森林植物園へは、途中に川があるので、増水が心配されました。まずは徳川道を通って自然観察を始めました。

スイカズラ  コアジサイ

ヤマボウシ  エゴノキ

  まず目に飛び込んで来たのは、スイカズラの白さです。次にエゴノキ、そしてヤマボウシと、白い花のオンパレードでした。麓ではもう花が終わっていた時期でしたが、エゴノキとヤマボウシは谷を埋め尽くすほど、その白さを誇っていました。

  去年と同じ道を歩いていたのですが、豪雨の中だったせいか、時期が少しずれていたからか、本当に気がつきませんでした。枝振りであれはエゴノキ、あれはヤマボウシと区別ははっきりと出来ました。

タツナミソウ  シソバタツナミ

  徳川道に入って足下を眺めると、タツナミソウやシソバタツナミが綺麗な紫色の花を咲かせていました。ヤブウツギの赤い花も目に飛び込んできました。シラキの花も黄色の穂を伸ばしていました。

ヤブウツギ  シラキ

  少しだけれどアリマウマノスズクサも花を付けていました。ジャコウアゲハの食草で、六甲山に固有の種だそうです。もう後一週間もすれば花を咲かせそうなオオバノトンボソウを見かけました。地味な花なので気をつけてみないと見つけられません。

アギスミレ  オオバノトンボソウ

アリマウマノスズクサ  ミヤマナルコユリ

  ミヤマナルコユリが可愛らしい花を付けていました。普通のナルコユリとアマドコロは、茎に稜の有る無しとか花の付き方で簡単に区別できますが、ミヤマナルコユリは茎に稜があるので、簡単に区別できるかどうかなどと話しながら観察しました。

ハナイカダの実  ハンショウズル

コゴメウツギ  ハエドクソウ

  ハナイカダはもう実が少し膨らんでいました。ハンショウズルが可愛い花を付けていました。まだ、残っていたので、本当にラッキーでした。コゴメウツギが小さな花を付けていました。アギスミレの葉がその特徴を良く見せていました。本当に顎のようです。ハエドクソウが花穂を伸ばしていました。来月にはピンクの花をアチコチで見かけることでしょう。

バイカツツジ  ササユリ

  バイカツツジが可愛らしい花を見せてくれました。本当に梅の形だけれど、とっても小さな花です。昨年も見かけたところに、ササユリが一本だけ立派な花を咲かせていました。良かった。取られずに残っていてくれたと皆で喜びました。森林植物園の手前に有るシャラは、今年はたくさんの花芽が膨らんでしました。前年はほとんど花芽が見られませんでした。

サラサウツギ  オオヤマレンゲ

  神戸森林植物園への道は、心配された増水も有りませんでした。アサザが結構広い池の面に広がっていました。サラサウツギが綺麗なピンク色を覗かせていました。この時期ならではのウツギ類の花をたくさん楽しめました。オオヤマレンゲの花が咲いていると聞いて、早速見に行きました。この植物園ではきちんと咲くのは1本しか無いようなので、ラッキーでした。本当にこの時期は雨の中で白い花が咲き誇るのだと言うことを痛感しました。

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(2007.06.29  掲載)




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