近江今津


  座禅草の群生地が近江今津に有るというので、見に出かけました。座禅草の群生地そのものは、駅からバスで5分。歩いても40分ぐらいの所にあります。それだけではつまらないから、お寺とか神社を探しながら歩きました。近江今津の観光課にメールを送って、資料を送っていただきました。それを頼りにして歩いたのです。まず、遠くまで先にバスで行くことにしました。

  乗ったバスは、箱館山スキー場まで行くバスでした。車内はスノーボードをもった若者と、地元の人でいっぱいでした。終点の箱館山スキー場まで乗ると370円。でも、その手前で降りる人は100円でした。一日に4本ぐらいしか無かったと思います。酒波口で降りて、日置神社と酒波寺をまず見ました。酒波寺では、住職さんが丁寧に色々と説明して下さいました。信長の軍勢に焼かれたときの影響で、幹の半分が焼けてしまったという江戸彼岸桜が、大きく枝を伸ばしていました。お彼岸の頃には綺麗な花を咲かせるそうです。

日置神社     酒波寺


  お昼は箱館蕎麦の「鴨野」で、ざる蕎麦を頂きました。スキーシーズンだけ開いているお蕎麦やさん。評判の味は、なかなかのものでした。生そばを買って帰りたかったけれど、保冷箱に入れていないと駄目だと言われて断念しました。

  目的地の座禅草群生地まで歩いていくと、たくさんの人がカメラを構えていました。水芭蕉と同じ里芋科の多年草ですけれど、色が仏像の光背に似ているので、僧が座禅を組んでいるように見えます。パンフレットによると、座禅草は、花を咲かせる際に発熱するのだそうです。そのお陰で外気温がマイナスに下がっても、25度近くに保たれているそうです。雪の中で花が咲く理由は、そんなところにあるのですね。私たちは残念ながら、雪の中の座禅草を見ることは出来ませんでした。




  駅まで戻る途中で、ヴォーリスの建築物を見学しました。元郵便局は、手入れが行き届かず、ちょっとみすぼらしい感じでした。今津教会は、幼稚園として使用されていました。丁度幼稚園のお迎えの時刻と重なったのですが、先生がご親切にも内部まで見せて下さいました。天井が高くて、上にシャンデリアがあり、天井扇が回っていました。元銀行は、現在図書館に改装中でした。それぞれの用途に合わせた外観を持っていました。なかなか興味深く感じました。

元郵便局 今津教会兼幼稚園

元銀行


  商店街を歩いていて、湖魚の佃煮を売っている店を見つけて入りました。「エビ豆」が目的だったのですけれど、「子鮎の佃煮」も「エビ豆」も試食させてくれました。「うちのは美味しいから食べて食べて」と言って。美味しかったので、全員買いました。そこで売っている佃煮は、どれも美味しそうでした。大津出身の友達なら、鯉の炊いたものを買ったことでしょう。故郷の味ですね。


  駅前にあった琵琶湖就航歌記念館で、色々な人が歌う琵琶湖就航歌を聴きました。人によって色々な歌い方をするものだと思いました。メロディーもさまざまでした。やはり加藤登喜子さんの歌が、一番慣れているかなと話しました。


  琵琶湖越しに、雪をかぶった伊吹山や能郷白山も見えて、鳶やカモメが飛び交う様を眺めてのんびりとした気分に浸りました。お天気も大変良かったので、青い空と雪山を楽しむことが出来ました。そんなに大きな町ではないので、ぐるっと歩き回っても5時間ぐらいで一回りできました。古い町の良さを感じることの出来たひとときでした。人情も細やかで、皆さん大変親切でした。

遙かにかすむ能郷白山





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