近江八幡


  もう何年も前から、近江八幡の水郷めぐりをしたいと思っていました。先日やっと水郷めぐりをすることが出来ました。秋の空が大変綺麗で、水の上から眺めるとそれはそれは素敵でした。船の上から見た葭と八幡山の上から眺めた水路と西の湖です。

水郷  西の湖

  水郷めぐりの船は、四社が営業しています。それぞれのHPを参考にしながら、一つを選ぶという作業が第一段階です。だいぶ迷いましたが、手漕ぎ船ということが強調されている業者を選びました。結果は大成功でした。水路と同じ高さに体があって、ゆったりと漕がれる船の上は、心が解きほぐされるようでした。エンジンの音が聞こえないのが良かったです。暑くも寒くもなかったので、とっても気持ちが良かった。

  船頭さんは、73歳でした。その日は少し風があったので、向かい風の中で船を漕ぐのは、なかなか大変なようでした。どの季節でも、それぞれの味わいがあると盛んにPRしていました。水郷めぐりをしてみて、やはり一番気持ちが良いのは、新緑の頃だろうと思いました。周りの葭が緑になって、一番華やかなようです。

水郷の船

  上はちょうど行き会った船です。女性の船頭さんで、漕ぐのが大変そうでした。写真の湖面が波立っているのがおわかりでしょうか?この日は風があったので、船頭さんも懸命に漕いで船を進めていました。ホテイアオイの花がわずかに残っていました。でも、なんと巨大なホテイアオイでしょう。私のイメージにあるホテイアオイとは似ても似つきません。

柳  水郷  ホテイアオイ  コスモス

  水郷めぐりを楽しんだ後、ロープウェーをつかって村雲御所瑞龍寺へ行きました。この前瑞龍寺へ行ったときは、ロープウェーを使わずに往復歩きました。八幡山の上からは、比良山系や比叡山もよく見えました。先ほど水郷めぐりをした水路や西の湖もよく見えました。前回は冬だったので、どんよりと曇っていましたが、今回は秋の青空を楽しむことが出来ました。

比良山系  三上山

  ロープウェーは、標高286メートルなので、わずか4分の乗車時間です。でも、15分おきに出ているので、気楽に利用することが出来ました。眼下に近江八幡の碁盤の目状の市街も望めて、もう少し長いと良いのにと思いました。

ロープウェー

  ロープウェーを降りると、すぐ側に日牟礼八幡宮があります。「左義長まつり」「八幡まつり」という千年以上続く二つのお祭りが行われています。どちらも火祭りで大変勇壮なお祭りのようです。一度見てみたいものです。

日牟礼八幡宮  日牟礼八幡宮の門

  最後に八幡堀を見て今回は締めくくりました。豊臣秀次が八幡山の麓に城を築いたときに、琵琶湖を往来する荷船すべてを八幡に寄港させる為につくられた運河です。商船がしきりに往来し、それが近江商人を生み出した源だったのですね。最近は、時代劇の撮影に使われたり、観光の名所になっています。過去には商業や農業の為に使われた八幡堀や水郷は、今は観光名所となって人々を惹きつけているのです。

八幡堀

  行きに高速を降りたときにぶどう園を見つけました。時間があったら寄っていこうねと約束をして先を急ぎました。10時の乗合船の時間に間に合わせる為です。3時半頃だったので、寄ってみました。3軒ほどぶどう園がありました。もうぶどう狩りをするほどの時間もなかったし、空腹でもなかったので、摘み立てのぶどうを買って帰りました。(2003.10.3 掲載)




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