大宇陀の桜



  今年は桜の開花が早かったので、見頃を見定めるのが難しかった。でも、ピッタリの満開に大宇陀の瀧桜(通称 又兵衛桜)に出会う事が出来ました。このシーズンにこの桜を見るために、15万人が出かけてくるそうです。桜の近くに駐車場もあるし、出店もあって大にぎわいでした。

瀧桜   花びら

  桜の花を引き立てるために桃が植えられているようです。桜の根を傷めないようにしながら木の周りを回る、道が付いていました。お陰で色んな角度から桜を眺める事が出来ました。

  かぎろひの丘公園の駐車場に車を止めて、丘の上から万葉集に詠われた土地を一望しました。ごく稀に、雲海がたなびいてそれは幻想的な風景になるようです。そばのお店に飾られた写真は、素晴らしい風景を映し出していました。

  丘を下って天益寺まで歩きました。天益寺は本堂を放火されてしまってこれから再建するとの事でした。桜は狭い場所に植えられていたので、写真を撮りにくかった。

天益寺の桜  花びら

  又兵衛桜は樹齢350年。ここの桜は300年だそうです。又兵衛桜の方が、花びらが少し小さかった。どちらの桜も手入れがよいせいか、花の色がとっても綺麗でした。今年は桜の花びらの色が、例年よりピンクが濃いように思いました。艶やかな桜の花びらに酔いしれるひとときでした。

  次に森野旧薬園へ行きました。江戸時代に植えられた250種類の薬草が、今なお栽培されているそうです。まず最初に目に入ったのは、一面の片栗の花です。ちょっと肥料が効きすぎていて大きかったけれど、結構たくさんあったので、人目を引きました。

カタクリ  カタクリ

  普段歩いていて見かける花が、結構薬草だという事を知って驚きました。名前がはっきりと分からないものが結構たくさんありました。もっと名札が付いていると思っていたので、ちょっとがっかりしました。

  下の写真は、イカリソウの白とピンク、オドリコソウ、カキドオシです。

イカリソウ  イカリソウ  

オドリコソウ
  カキドオシ

  ここには大きな「ハナノキ」が植えられていました。丁度花が真っ盛りでした。大きなカメラでないと花の咲いている様子までは写せません。双眼鏡で綺麗な様子を眺めました。桜もハナノキも満開で、本当に春を満喫しました。

ハナノキ  ハナノキ

  人工的に作られたソメイヨシノは寿命が短いけれど、昔から有る桜は寿命が長くて多くの人々を楽しませてくれます。大木を眺めると、それだけで何となく嬉しくなってしまいます。元気を与えてもらったようで気持ちが高揚するからでしょうか。(2004.04.20 掲載)





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