兵庫のノジギク


大塩天満宮  ノジギク

  兵庫県の県花を見に姫路市の大塩地区へ行ってきました。朝起きたときはとても駄目かなと思うほど土砂降りでした。でも、7時近くになると雨も止んできました。天気予報も良くなると言う予報でした。友人達と相談の上予報を信じて思い切って出かけました。大塩へは2時間ほどで到着しました。雨は完全に上がって日も差していました。駅に置いてあった「のじぎくマップ」を手にいざ出発しようとすると、駅長さんが日笠山方面をしきりに勧めてくれました。それは後で行くことにして、用意してあった地図に従って歩き出しました。上の写真は大塩天満宮とお目当てのノジギクです。葉っぱの切れ込みなどが栽培種の菊と違うそうです。

  まず最初に訪れたのは大塩天満宮です。なかなか立派な天満宮でした。ここの宮入は素晴らしいものだから、お宮が立派なのも当然よとは同行者の弁です。そこから大的中学を目指して歩き出しました。アチコチに空き地があって色々な雑草が生い茂っていました。同行者は目の色を変えて眺めだしました。今日は距離をかなり歩くから、ほどほどにしてとせき立てながら歩きました。大的中学までの水路のようなところに、ノジギクが固まって咲いていました。ピンク系のノジギクは側へ行くと香りがすごく立って、何だか清々しい気分になりました。

水路のノジギク  ピンク系

  次は的形の海岸までひたすら歩きました。海岸から崖の上のノジギクを眺めたかったのです。崖の上まではかなりの距離があったので、懸崖のように垂れ下がる様子が微かに見て取れました。海岸沿いにもう少し先の砂浜まで歩きたかったのですが、満潮のために行くことが出来ませんでした。砂浜へ出られたら海岸の植物も見られたのにと少し残念でした。下の写真では崖の遙か上という雰囲気は出ていません。でも遠かったのでぼやけてしまいました。

崖の上のノジギク

  平地と海岸のノジギクを見たので、次は大塩へ戻って日笠山方面へ向かうことにしました。かなりの距離があるので、お昼が遅くなるけれど食事の場所が見つからなかったので頑張ることにしました。おやつで凌ぎながら日笠山へ向かいました。日笠山へはアチコチに案内表示があって楽に行くことが出来ました。下の写真は日笠山のノジギクとキバナノジギクです。

日笠山のノジギク  キバナノジギク

  日笠山では休憩場所が何カ所もあって、お陰でゆっくりとお昼と頂くことが出来ました。背中が暑くなるほど日が照ってきました。周りは植栽したノジギクが一杯でした。よく見ると少しずつ変化が見られました。花びらの大きさが違うものや、花そのものの大きさの違うものもありました。キバナノジギクは牧野富太郎博士が名前を付けられたと看板には書いてありました。

  日笠山から馬坂峠へと山を一つ越えていきました。道は大変よく手入れがされていましたが、ウルシがたくさん見うけられました。春にこの辺りを歩くのは危険だと思うほどでした。馬坂峠では綺麗に栽培されたノジギクがキバナノジギクも含めてたくさん咲いていました。

馬坂峠  アップのノジギク

  保護のお陰で数は随分増えているようです。でも、シマカンギクやリュウノウギクや家菊との交配が心配されるそうです。日本固有のノジギクがきちんと保存されることを心より望みます。

(2006.11.24  掲載)




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