室津


加茂神社の前の海

  兵庫県御津町にある室津を歩いてきました。以前にも加茂神社だけ訪れたことがあるのですが、室津海駅館で詳しく説明して貰って驚きました。室津港は奈良時代以前から海の駅として利用されていた良港で、特に江戸時代には参勤交代の宿場町として大変栄えたのだそうです。本陣が六つも有ったと言うのには驚きました。現在は全ての本陣は取り壊されています。僅かに残った脇本陣だった豪商の家が、室津海駅館と室津民族館として使用されています。

室津海駅館  室津民族館

  上の写真は室津海駅館(左)と室津民族館(右)です。室津海駅館はすぐ裏が海で、大変見晴らしが良かった。また、今は取り壊されていますが、二階から外へ出る隠し階段なども有ったそうです。

  オランダ商館長の江戸参府や朝鮮通信使もここから江戸へ向かったそうです。朝鮮通信使に関する色々な物が模型で展示されていました。廻船問屋として富を築いた「嶋屋」の内部は、江戸時代に造られた建物と明治時代に増築された建物とから成り立っています。外観だけでは内部の大きさや素晴らしさが想像できません。下の写真は舟形天井と床の間です。床の間はこの他にもまだ二つありました。

床の間  天井

  岬の上には加茂神社が有ります。台風で檜皮葺の屋根が傷んだ様に見受けました。現在石垣の修理中の様でした。前の時は少し暗かったので狛犬には気が付きませんでした。この他にももう一組の狛犬が有りました。

加茂神社  狛犬

  この室津にはお寺も五つも有ります。その中の一つの浄運寺は、目の前に素晴らしい海が広がっています。この穏やかな港が海の駅として栄えた所以なのでしょう。

  お昼を頂いたお店は随分奥が広くて立派だと思ったら、元本陣だったそうです。お昼のサービス定食は量は多くなかったけれど、美味しかった。店構えにふさわしい味でした。

海

(2004.012.17  掲載)




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