倉敷



  倉敷へは以前から一度行ってみたいと思っていましたが、なかなか機会を得ることが出来ませんでした。ところが土曜日の夕方の何気ない一言で翌日行ってみることになりました。日曜日なので朝6時半に出発しました。鷲羽山まで高速を使うと我が家からは2時間半ほどで行くことが出来ました。

瀬戸大橋  下津井

  鷲羽山の山頂には本当に人影がありませんでした。前夜の雨の影響で眺望が今ひとつでしたが、多島海の魅力を存分に味わうことが出来ました。山頂ではホトトギスやウグイスの鳴き声を聞くことが出来ました。上の写真は鷲羽山から眺めた瀬戸大橋と下津井港です。

  山頂から見下ろした下津井港の方へ行きました。下津井港は江戸時代には、北前船の来る港として大変賑わったそうです。「むかし下津井廻船問屋」は廻船問屋の建物を復元したものです。母屋は資料館になっています。昔のニシン蔵はレストランになっています。その他喫茶室や土産物店などを展開しているので、資料館の母屋へは、県名を書くだけで無料でした。資料館に飾られていた昔の絵図と虫籠窓の有る家です。

絵  虫籠窓

  ここ児島には、「三白」と呼ばれる物があるそうです。「綿」と「塩」と「魚」と書いてありました。ここでいう魚とはイカナゴの事です。綿の栽培のために肥料として北前船の運んでくるニシン糟が重要でした。栽培が盛んになるにつれて商いも賑わったそうです。

祇園神社

  駐車場の裏手にあった祇園神社も参拝してきました。この神社はなかなか景色の良いところにあります。ウバメガシが防風林として植えられていました。

野崎家長屋門  野崎家

  その後、塩田王の野崎家旧宅を見ました。規模も立派だったけれど、整備も大変良くされていました。庭を巡っているとコゲラが木をつつく音がしました。二羽で仲良くつついていました。昔の台所がそのままに残されていて、往年が忍ばれました。展示館では塩の製塩の様子が、時代を追って分かるように展示されていました。上の写真は野崎家の長屋門と42メートルも奥行きのある中座敷です。

倉敷 水路  倉敷 水路

  倉敷では市営駐車場に車を止めてゆっくりと歩き回りました。駐車料金が30分100円だったので、時間を気にする必要はありませんでした。ブラリブラリと色んなお店を覗きながら大原美術館へと向かいました。その後アイビースクエアへと行きました。蒸し暑くて疲れを覚えたのでのんびりとコーヒータイムを楽しみました。元気を回復して「阿智神社」から「大橋家」住宅を探しながら倉敷の町を散策しました。途中にあった井上家は公開時間が終了していたのが残念でした。阿智神社は鶴形山の上にあるうえに、大きな木がたくさんあったので、気持ちよく涼むことが出来ました。大きな「アベマキ」があって、しめ縄が巻かれていました。この神社は日本庭園の石組みを探る貴重なものだそうです。

阿智神社  アベマキ  井上家

  駅前商店街を通って「大橋家」を探しました。少し分かりにくかったので人に尋ねました。ここは町家であるにもかかわらず長屋門を構えています。その門は現在修理中でした。名字帯刀を許された大庄屋の家です。展示物の中に花見弁当箱や手書きの百人一首など、なかなか贅を尽くしたものが置いてありました。

大橋家  室内

  5時頃倉敷を後にして3時間ほどで帰宅できました。岡山は思ったよりは近いと実感しました。

(2003.06.21 掲載)






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