六甲山



 六甲山は神戸市民にとってまさに憩いのオアシスです。六甲山の色々の山は、毎日登山する人で一杯です。どの山にも登山の記念のスタンプを押す場所があります。何千回も登山する人たちが沢山居るのには驚かされます。それほどみんなの間に六甲山が溶け込んでいると言うことでしょう。

   

 六甲山を語る時に、神戸港の眺めははずせません。この日は残念ながら少し霞んでいたので、あまり綺麗に撮ることが出来ませんでした。でも、神戸の市役所のスリムな姿もこの風景に溶け込んでいることは分かっていただけると思います。市役所の食堂で眺望を楽しみながら誰でも食事が出来るそうですが、体験したことはありません。

 先日六甲山を愛する人の一人の方が主宰する会の人々に、色んな野草の名前を教えていただきながら歩きました。その時、六甲山には非常に沢山の断層があるということも知りました。その断層の上にある布引貯水池は、阪神大震災でひび割た後、応急処置されていたのが、いま本格的な改修工事が行われています。改修工事であまりにも人工的な処置が為されないか、少々心配です。

 布引貯水池

 今回は布引の滝から市が原、トゥエンティクロスを経て神戸森林植物園へ行きました。神戸森林植物園は、入場料300円で無料のバスで駅まで送迎してくれます。色んなゾーンに分かれていて、各年齢の人が楽しめるようになっています。園内では秋の花々が出迎えてくれました。色んな野草が咲いていて、普通の山では今はとみに見かけなくなったような花も咲いていました。昔の人の付けた名前はなかなか面白い物だと感じ

   

   オミナエシ                        キツネノカミソリ(これは8月に見かけた物です)

 前にTVでもやっていましたが、100年前の六甲山ははげ山だったのです。六甲山の植生を考えて植林がなされたそうです。今年は植林を始めて丁度100年経ちます。いずれは本来の植生である、椎や樫の照葉樹林になっていくようです。また、以前は幻の紫陽花と言われた「ヒチダンカ」は、いま、立派に着実に増えています。大勢の人々のたゆまぬ努力で、山の緑や消えかけた植物が守られているのです。この人々の努力を六にしない為にも、山を愛しながら登りたいと思います。



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