甲山



  夙川から北山緑化センターを経由して甲山まで行きました。甲山は標高309メートルの低い山ですけれど、形が独特で目立ちます。そのような形になったのは、噴出時の溶岩の表面が侵食されて安山岩の部分だけが残ったためだそうです。

甲山

  夙川は桜の季節には大勢の人が花見の見物に訪れてそれは賑わいます。でも、初冬の今は、散歩をする人たちと、水鳥だけが川を賑わわせていました。ハクセキレイ・コサギ・カルガモを見かけました。

ハクセキレイ  カルガモ

  川辺で見かけたのは、オオカワヂシャとハキダメギクです。ハキダメギクはかわいそうな名前ですが、特徴のある花びらをしています。右側の写真で花びらの様子がおわかりになるでしょうか。

オオカワラヂジャ  ハキダメギク

  初冬の今は植物は葉っぱをすべて落としてしまっているものや、まだ沢山の実を付けているものがありました。木によって実の付き方や、形・色などが様々で、見ていてとても楽しかった。一番目を引いたのは、カナメモチ。真っ赤な実が木一面にビッシリと付いていました。その他にも、ソヨゴ・シャシャンボ・ウメモドキ・ツルウメモドキ・ヤマハゼ・イイギリなど目を楽しませてくれました。また、その実を味わったものもあります。皆に好評だったのはシャシャンボです。

ツルウメモドキ  カナメモチ

イイギリ  シャシャンボ

トウネズミモチ  ソヨゴ

  緑化センターまでの途中の道の一部水が流れているところには、トウカイコモウセンゴケが生えていました。そのちょっと湿気たところを猪が「ぬたば」にしていました。かなり大きなもので、猪の足跡がくっきりと残っていました。

ホラシノブ  トウカイコモウセンゴケ

  北山緑化センターまではちょっとアップダウンがあるので、寒い日にもかかわらずだんだん暑くなってきました。昼食を摂っているときも日が差していたのでそんなに寒くはありませんでした。

カンレンボク

  この時期のカンレンボクはちょっと見にはユリノキとよく似ています。どちらも高木なので葉っぱの形は違っても、実の感じがよく似ていてように思えます。

  北山緑化センターから北山ダムはすぐです。このダム湖に誰かが離したカナダ雁がいました。マガモやカイツブリもいました。一番最初の写真は、この北山ダムから甲山を写したものです。甲山に登りかけたら、天気予報通りに少しだけですが雪がちらつきました。今年初めて味わった寒さです。登っている間は良かったのですが、頂上で休んでいると、寒さが身にしみました。

カナダガン  マガモ

  頂上から神呪寺の方へ降りていきました。そこの展望台からしばし景色を眺めました。生駒山や二上山・金剛山・葛城山などが眺められました。その後甲山森林公園の方へ行きました。神呪寺からの途中に道標が残っていました。かわいらしいと思いました。甲山森林公園の入り口に植えられているホルトノキは、ヤマモモによく似ていますけれど、葉っぱの中に少し赤い葉が混じっています。幹とその赤い葉で区別をすると良いそうです。

  ホルトノキ    コナラ

  今年は11月が暖かかったので12月の半ばを過ぎていても紅葉している木を見かけました。

(2003.12.24 掲載)




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