地黄湿原



  妙見山は、我が家からは行くのに不便な山です。結局駅前までバスで出て、能勢電鉄で妙見口まで行きました。そこからさらに阪急バスに乗ります。今回は地黄湿原まで行くので、倉垣バス停で降りました。または、奥の院からでも行くことは出来ます。バス停からはさほどの距離ではないのですが、いろいろな花を見ながらゆっくりと歩くと、とっても時間がかかります。目的地までの道ばたの花すべてを楽しみながら歩きました。

 写真の説明は、マウスを写真の上に置いてご覧下さい。

ジイソブ ベニバナボロギク ヒノキの実"

アキノキリンソウ ソヨゴの実 ムラサキシキブ

  秋はやはり実のなるものが多いです。自然薯の蔓に出来る「むかご」を見つけたり、ナツハゼの実を見つけたりと、食べられるものが多いとなかなか進みませんでした。「むかご」もしばらく前に、山で食べることを教えて貰いました。小さくても自然薯の味がします。ムラサキシキブは庭に植えられているものよりは、実の色も薄いし、大きさもだいぶ小振りでした。

  地黄湿原は、大阪緑のトラストが管理しています。約1haほどある自然湧水の湿地です。湿原の花は、そんなに派手ではないし、近くへ寄れないので、小さなカメラでは良い写真は撮れませんでした。でも、自分の目で見ることが出来たのでとっても嬉しいです。

  東おたふく山で見た、センブリとよく似た花のアケボノソウは、湿地を好みます。ウメバチソウもスイランもとっても可愛いと思いました。可愛いハッチョウトンボは、オスは真っ赤で目につきやすい。コケ類が豊富で、研究する人にとっては宝庫だと思います。

アケボノソウ スイラン ウメバチソウ

ハッチョウトンボ ヤマラッキョ リンドウ

  小さくて分かりにくいですけれど、ウメバチソウがいっぱい咲いていました。



  帰り道もやはり行きに見逃した花がないかと探しながら歩きました。ちょっと変わっていて人目を惹くのは、オヤマボクチです。ツルリンドウも真っ赤な実をつけていて、緑の中でよく目立っていました。カマツカ・ガマズミ・ソヨゴなど、赤い実のなる木々が、おぼろげに見分けられました。実のない季節に見分けられたら、違いが分かったことになると思います。

オヤマボクチ ウリカエデ ツルリンドウの実

ノササゲ センブリ カマツカ

  天気予報が当たって、朝は暖かかったけれど、どんどん気温が下がってきました。能勢はやっぱり寒いです。 バス停まで歩いて、バスを待つ間道ばたの花を見ました。とっても小さなゲンノショウコが咲いていて、種をつけていました。その他の花も、とっても小さくて、よくよく見るまで花が咲いているのに気が付かないほどでした。

オオニシキソウ タカサブロウ ノコンギク

  ヨメナとノコンギクの違いについて、いろいろと説明して貰ったけれど、触ったりルーペで見たりしたら見分けられても、ちょっと見だけではまだまだ分かりません。そんなことを考えられるだけでも、面白いと思いました。(2003.10.26 掲載)







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