鳥見山から十八神社



桜で有名な大宇陀や仏隆寺への出発点である榛原。駅から歩いて鳥見山公園から十八(いそは)神社、さらに葛神社までのコースを歩きました。

      

榛原は古い町並みが少し残っています。松の木が門瓦屋根の上に這っている様子は、面白いと思いました。「うだつ」の上がっている昔の商家も残っていました。

鳥見山公園は室生・赤目・青山国定公園の一画です。東海道自然歩道として完備されていました。つづじの名所と成っていましたが、桜やモミジの木も沢山あったので、もう少ししたらそれは素晴らしく紅葉するだろうと思いました。

    

 国見山や竜門岳などぼんやりと霞んで見えたのが、残念だと思いました。

鳥見山公園から青龍寺へ向かったのですが、途中の道標がちょっと分かりにくくて、少し迷いました。よくよく見ると標識があったのですが、ちょっと方角が違っていました。そして道そのものも、人があまり歩かない所為でしょうか、道とは思えない感じでした。しばらく歩くと道らしくなってきました。

    

歩いている途中で額井岳がだんだん姿を現しました。高さは812メートルほどですが、かなり急な登りの山です。時間があれば登る予定でしたが、あまりにも暑い日だったので、登るのは止めようと言うことになりました。

十八神社には大きなイチョウの木がありました。銀杏の実が一杯落ちていました。そこで少し休憩をして、山部赤人の墓の方向へ行きました。お墓かどうかは定かではないそうで、ひっそりとした佇まいでした。最後に戎場神社へ行きました。そこには天然記念物の樹齢700年という「お葉付きイチョウ」の木がありました。残念ながら撮影させてもらえませんでした。

お葉付きイチョウは、葉っぱそのものの中に、種が出来るのです。普通のイチョウと違って、枝が枝垂れています。普通のイチョウのような実も出来るのですが、その中のあるものが葉っぱの中に実を付けるのです。大変貴重な木だと思いました。十二神像の付いた鐘もあります。大変綺麗なものでした。天然記念物の朴の木もあります。

ひっそりとした神社が額井岳の周りには点々とありました。心ないハイカーが荒らしていくと言う話を聞いて、非常に残念な思いがしました。この不動明王のように近在の方が大事にされている仏像などに被害が出ているそうです。





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