琵琶湖周遊



     

  青春18切符を使って琵琶湖を一周しました。長浜のガラス館を見たいという友達と一緒にまずは長浜へ。陶芸をしている彼女は、ガラス工芸を楽しんで眺めていました。ガラス工房では、工房とお店をガラスで仕切ってあったので、制作する様子を見ることが出来ました。お店の中は冷房が効いているのに、ガラスに近づくと熱気を感じました。また、トンボ玉を制作させてくれる店もありました。お客さんが汗を流しながら制作に励んでいました。上の写真は、江戸時代に長浜十人衆の一人だった安藤家と北国街道の写真です。

  ゴブラン織りを扱っているお店で、ステンドグラスのスタンドを見ました。値段が安いので尋ねると、自分で作っているからだとの返事でした。輸入物とはまたひと味違った品がたくさん置かれていました。優雅なレースも扱われていて、遠くからでも買いに来て下さるお客さんが居るとのことです。

  長浜を後にして次は近江塩津へ向かいました。これは車中から余呉湖を眺めた写真です。山本山と賎ヶ岳に登ったときに、延々と湖岸を歩いたことが思い出されました。



  近江塩津で下りたのは、「塩津海道」を見たかったからです。バスの時間を調べましたが接続が悪いので、前もってタクシーをお願いしておきました。「塩津海道」へ連れて行って欲しいというと、何処か分からないとの返事です。プリントアウトした地図を見せると、分かったようで連れて行ってくれました。塩津神社まで乗せてもらって後は歩く予定でした。でも、残暑が大変厳しい日だったし、下りようとする頃にちょっと雲行きが怪しかったので、海道の先で待ってもらいました。

  塩津神社

     

  塩津海道

           

     

  左側の下の写真の二階の窓の上の方にある丸いものは、実は棟木でそうです。他の何軒もの家にもやはり同様のものがありました。

  歩かなかった分、塩津駅で40分以上待ち時間がありました。駅は個人の所有だそうで、監視カメラが幾つもつけられていました。列車が来る頃しか駅員は居ません。何しろ駅前に何もないのです。待ち時間がいっぱいあっても、お茶を飲むお店もありません。

  近江塩津駅駅舎



  ホームがものすごく長いのには驚きました。止まる列車は三両編成です。その何倍もの列車が止まれそうです。だから列車は階段を上がったすぐ側に停車します。ホームの待合所のところまで列車は行きません。特急列車が何本も通過していきました。面白いと思ったのは、敦賀へ行く列車は、一度長浜へ行ってもう一度近江塩津へ来るので、列車は1時間後だというのです。

     

  近江塩津を出るとトンネルを幾つも抜けました。マキノまで来ると琵琶湖を眺めることが出来ました。近江今津で乗り換えですが、40分ほど時間がありました。そこでは、琵琶湖就航歌記念館に寄るぐらいの時間しかありません。でも、それよりコーヒーを飲みたかったので、前に寄ったお店でゆっくりとしました。タクシーの運転手さんも、コーヒーが飲みたいと言ったら、そのお店をお勧めしてくれました。近江今津の人なので、近江塩津については詳しくなかったのです。



  車窓から眺めた琵琶湖です。先月色々な角度から眺めた琵琶湖は、やはり雄大でした。琵琶湖の周りを一周しましたが、湖は湖西線の方が近くで眺めることが出来ました。特に高島付近から近江舞子辺りまでは、本当に湖の近くを走っています。新快速の走っている場所とそうでない場所の落差を感じました。全線直流になってもっと便利に一周できるようになったら、それらの差はどのように変化するのでしょうか。何年かしてまた一周したいと思いました。

(2003.09.04 掲載)






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